わたしと裸で抱き合えればどんなに気持ちいいだろう

ある年下の男が、どさくさに紛れてわたしのからだを抱きしめてきた。そっとふりほどいたけど、どうしてもわたしのからだの感触を味わいたかったのだろう。その男がわたしのからだを触ることができたのはほんの一瞬だけだったけど、男はおもわず勃起していたようだ。わたしと裸で抱き合えればどんなに気持ちいいだろう、と思っているはず。男の切ない気持ちがわかる。そんな気持ちをわたしは利用する。夢を見させてあげるのはいいことだから。たとえ叶わぬ夢でも。