いつかわたしにご褒美がもらえると思っている馬鹿な男たち

かなり年上の男がわたしのとりこになったことがある。老人に近い男だったけど、そういう男を自分の意のままにするのって楽しい。わたしのことが欲しくてしかたがないから、何でもいうことを聞く。可哀想になるぐらいわたしのなすがままになる。もっとも気持ちが悪いからわたしのからだには指一本触らせることはない。わたしの顔を近くで見ていられるだけでも本望なのだという。だから、ほとんどのものをわたしに与えさせてあげた。


わたしを独占できる男はいないし、大抵の男はわたしのことを好きになってしまうから、わたしのまわりには男がたくさんいる。わたしが欲しいという男たちの欲望を適当に煙にまきながら男を適度に利用してあげている。男は喜んでわたしに利用される。わたしにかまってもらえるだけで、男たちはどんなにうれしいだろうと思う。


自分の気持ちをわたしにわかってもらえれば、男たちはいつかわたしにご褒美がもらえると期待しているみたいだ。