軽い気持ちで付き合ってあげていただけなのに、本気になってしまう男

わたしとの結婚を望む男はいったい何人いるのだろうと思う。軽い気持ちで付き合ってあげていただけなのに、本気になってしまう男がなんて多いんだろう。結婚という言葉を簡単に持ち出してくる男がいて、冗談なんだろうと思って聞き流していると、これが真剣らしい。本当にわたしと結婚したいと思っているみたい。こういう男は誤解させたままだと面倒なのが分かっているから、早めに夢から覚めさせないといけない。


ちょっとやさしくしてあげだだけで、なんで結婚になるのか分からない。昨日、結婚して欲しいと言ってきた男は、セックスはおろか、まだキスさえもさせてあげたことがない。うぶな男がわたしにやさしくされて舞い上がってしまったみたい。わたしに会うたびに、わたしへの想いが高まっていったのでしょうね。そういえば、わたしが会話をしてあげていると、その男は夢心地だったみたい。隠そうとしていたみたいだけど、わたしが他愛のない会話をしてあげているだけで、その男のペニスがズボンのなかで軽く勃起してしまったことが何度もあるみたいだった。向かい合って話をしていると、男がわたしの顔にみとれているのがわかる。顔を見つめさせてあげても、からだは決して触らせないので、男はわたしにじらされている状態だったのだろう。そして妄想を膨らませていたに違いない。わたしと結婚すれば、わたしのからだを独占できるとでも簡単に考えたのかもしれない。


どんなにわたしのことを望んだとしても、わたしにはその気がないので、早めに断ってあげたけど、その男はものすごく絶望したみたいだった。結婚まで望んだわけだから、たぶん、その男はわたしのことを生涯忘れられなくなるのでしょうね。もっともこの程度の男がわたしと結婚したいなんて考えること自体が思い上がりもはなはだしいけどね。


男は勇気を出して、告白してきたのだろうけど、断るときは相手の気持ちを気にしていたらたまらない。わたしとの結婚を望む男は何人もいるのだから、お断りする度に、いちいち気にかけていたら身が持たない。