あの位置がわたしのふとももまでしか届かないような男

わたしより背の低い男がわたしに夢中になってしまうことがよくある。そんな小男君は自分の背の低さにコンプレックスを持っているみたいだけど、わたしは背の低さだけで男を差別したことはない。ただ、全体的に見てわたしが付き合うつもりのない男に対して断る口実に背の低さをあげたことはある。男にとっては自分の人格を否定されるより、自分の身長を理由にしてあげたほうが傷つかないみたいだから。


男って自分に足りないものを女に求めることがある。小さい男の場合、それはわたしの細くて長い脚だったり、ほっそりとしたからだだったりするのでしょうね。もし立ったままで抱き合ったら、ペニスの位置がわたしのふとももまでしか届かないような男がわたしにアプローチをかけてきたことがある。もちろんその男の気持ちなんて受け入れるつもりもなかったけれど、その男がわたしに対してどんな妄想を抱いていたのかと思うと愉快でたまらない。わたしが少しかがまなければちゃんと唇にキスさえもできないような男がわたしとのセックスを夢見ているなんてクスッとしてしまう。きっとわたしのからだにむしゃぶりつきたかったんでしょうね。でも、身の丈にあった女を捜しなさいね。わたしのからだを自由にするなんて、そんな男にとっては荷が重過ぎると思う。